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SONY α7RV 最適なメモリーカードは?これを見ればわかる!CFexpressTypeA編 【エクシーやなぎだのIT活用】

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今回は、α7RⅤの最適なメモリーカードについてお話します。

ソニーのαシリーズのメモリーカードといえばSDカードやCFexpress Type Aなどがありますが、一体どんな時にどのメモリーカードを使えばいいのか迷いますよね。

今回の動画では、様々な検証を行ったうえで、CFexpress Type Aのメモリーカードを使用するべき撮影シーンと、おすすめのCFexpress Type Aのメモリーカードを紹介しています。
メモリーカード購入する際の参考にしてください。

CFexpress Type Aを使うのに最適な撮影シーンとは

α7RⅤでRAWを含めた高速連写を行うとき、できればCFexpress Type Aのメモリーカードの使用をお勧めします。

α7RⅤはファイルサイズが大きく、SDカードの場合、撮影中、書き込むスピードが遅いためカメラのバッファがすぐに一杯になり、高速連写が途中でできなくなります。

 ※バッファとは…撮影データを一時的に記憶する場所 

カメラで撮影した写真や動画データは、一旦、バッファに蓄積されてから、SDカードやCFexpressカードに書き込まれます。

SONY TOUGH SF-G128T の場合、最大書込速度299MB/s とありますが、これは、あくまでも最大書込速度です。連写中、ず~と最大書込速度で書き込んでいるわけではありません。高速連写の書き込みしているとだんだん速度は落ちていきます。真夏の炎天下の中では、熱を持ち、更に落ちます。私自身、何度か経験しています。

下の写真は、α7RV(6100万画素)で撮影したジェット機の写真ですが、

一枚の写真を圧縮RAWとJPEG(エクストラファイン)で書き込む場合、ファイルサイズは、圧縮RAWで約65MB、JPEGで約40MBとなり、一枚の写真の合計は、105MB になります。

α7RVは、秒間10コマですから、単純計算で1秒間で1050MBの書き込みが必要となります。

ちなみに、1枚の写真全体で色数が多い方が1枚あたりのファイルサイズは大きくなります。

ファイルサイズは、いつも同じではありません。ご注意ください。

【検証①】高速連写時の撮影枚数

α7RVで実際に検証してみました。カメラのバッファの処理がいくら早くても、圧縮RAWとJPEGで書き込む場合、

UHS-Ⅱ 最大書込速度299MB/s のSONY TOUGH SF-G128T なら、約9秒で頭打ちになりました。

ここでは、机にミニカーを並べ、実際に高速連写(Hi+)の設定と認識対象を車にして撮影しました。あくまでも今回のテストは、高速連写時の撮影枚数やバッファ開放までの時間を計測します。

例えば、UHS-Ⅰ 95MB/sのSDカードに圧縮RAWとJPEGで書き込む場合、撮影時間は、約8秒、撮影枚数74枚、バッファの開放に約1分22秒もかかります。この開放時間の間は高速連写できません。UHS-ⅠのSDカードでは、使い物になりませんね。

UHS-Ⅱの SONY TOUGH SF-G128Tの場合、撮影時間は、約9秒、撮影枚数87枚、バッファの開放に約28秒かかります。

ジェット機の離陸の撮影では、どういう撮り方をしたいかで変わりますが、大体、10~11秒間はシャッターを押し続けます。UHS-ⅡのSF-G128Tなら、撮影可能な時間は、約9秒なのでわずかに足りません。動く列車を撮影する場合も同様だと思います。

  ここで必要なのが  
CFexpress Type Aのメモリーカードになります。

CFexpress Type AとSDカードとの比較

CFexpressのメモリーカードは、2種類あります。Type AとType Bです。αシリーズのカメラでは、Type Aとなります。

Type Aは、この通り、

SDカードよりも小さく、耐久性が高くなり、書き込み速度も700MB/sを越え、非常に高速です。

CEA-GシリーズのCFexpress Type Aのメモリーカードに高速連写で圧縮RAWとJPEGで書き込む場合、

撮影可能時間は、約11秒、撮影枚数111枚、バッファの開放に約17秒です。

UHS-ⅡのTOUGH SF-G128T のSDカードに比べ、
撮影可能時間は、約2秒伸びて、撮影枚数は、プラス24枚、撮影できます。撮影が多くできる分、撮れ高も上がります。バッファの開放も9秒早いです。 

次に

圧縮RAWのみの場合は、高速連写でTOUGH SF-G128T のSDカードは、約110枚で頭打ちになり、CEA-GシリーズのCFexpress Type Aのメモリーカードなら、約10コマ/秒、撮影枚数は600枚以上も撮影できます。

α7RVのロスレス圧縮RAWのみでの撮影は、高速連写で約6コマ/秒まで撮影枚数が落ちます。ご注意ください。

従って、ジェット機などをRAWで枚数多く撮りたい場合は、CFexpress Type Aのメモリーカードで10コマ/秒で600枚以上も撮影できる圧縮RAWが一番良いと思います。

お勧めのCFexpress Type A(DELKIN BLACK)

CFexpress Type Aのメモリーカードも色々なメーカーが出しています。

私自身、色々と調べて探した結果、α7RV用のCFexpress Type Aのメモリーカードは、これにしました。

DELKIN BLACK CFexpress Type A 160GB のメモリーカードです。

最大読取速度は、880MB/s、最大書込速度は790MB/s です。

DELKINは、高品質・高耐久な産業用・工業用メモリーカードを作っている実績のある会社です。

VPG400といって、映像データの最低持続書込み速度 400MB/s を保証しています。動画撮影で高ビットレートの撮影も難なくできます。

α7RVのヘルプガイドの「使用できるメモリーカード」の欄にCFexpress Type A(VGP200以上)の記載がありました。このDELKINのメモリーカードはVGP400ですから大丈夫です。ここがCFexpressメモリーカードの重要な見極めポイントとなります。

HSGインフォメーション株式会社(ホームページ): Delkin Devices 160GB BLACK CFexpress Type A メモリーカード [DCFXABLK160]

また、写真撮影で1枚だけの撮影なら最大書込速度が出ると思います。問題は、高速でずっと連写する場合です。

特に夏の炎天下の中で長時間撮影すると、メモリーカードが高温になり、書き込みスピードが落ちます。ですから、私は、最低持続書込み速度 400MB/s以上を保証している、Delkinを選びました。

【検証②】書込み速度による枚数の違い

実際にこのDELKIN BLACKのメモリーカードとSONYのCEA-Gシリーズのメモリーカードを検証してみました。

どちらも、高速連写で圧縮RAWとJPEG(エクストラファイン)で書き込む場合のテストです。5回連続で書き込みを行いました。公平性を期すため、それぞれのメモリーカードの間は、しっかりカメラをクールダウンして検証しています。

5回連続で書き込むと、最大書込速度の速いDELKIN BLACKの方が多くの枚数を撮影することができました。違いは、このような感じです。7枚の差です。

【検証③】ベンチマークのテスト

また、今度は、DELKINとSONYとPRO GRADEのメモリーカードでベンチマークのテストも行いました。

3つのメモリーカードは全部、自分で購入したものです。忖度は一切ありません。

メモリーカードの性能をより正確に測るため、室温は23度で、周辺機器がボトルネックにならないように、パソコンはDELLのXPS 7390で10GB転送できるUSB3.1 Gen2ポートに、10GB転送できるメモリーカードリーダーを接続し、メモリーカードの公表値より、速いものを使用して計測しています。

ここでは、DELKINとSONYとPRO GRADEのメモリーカードでそれぞれ、1回につき16GBを連続で5回、読み出し、書き込みを実施し、更にそれを5回連続で負荷をかけ、計測しました。それぞれ、合計25回連続で実施しました。5回、読み出し、書き込みの1回目と5回目を表示します。

5回目となるとSONYとPRO GRADEのメモリーカードで、読み出しのスピードが顕著に表れていて、落ちています。書き込みも落ちています。

ところがDELKINは25回連続で読み書きをしても、ほぼ変わりません。一番安定度があるのはDELKIN BLACKという結果でした。

真夏にも撮影し検証してみたいと思います。検証の結果、安定度があるのがわかったので、このままDELKINを撮影現場で使っていきます。

メモリーカードリーダーについて

それから、CFexpress Type Aのメモリーカードには、専用のメモリーカードリーダーが必要です。私が使用しているのがSONYのMRW-G2です。

Super Speed USB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2)に対応したリーダーライターです。

USB-Type C to USB-Type Cのケーブル、USB-Type C to USB-Aのケーブルの2本が付属されています。

高速転送できるので使用しています。

まとめ

さて、CFexpress Type Aメモリーカード編はいかがだったでしょうか?SDカード編と合わせてご覧ください。

次回は、実際にα7RVで撮影した、ジェット機の離陸の写真と着陸シーンの動画をご紹介します。

また、飛行機撮影でAIプロセッシングユニットの恩恵はあるのか、AF性能はどうなのかも紹介します。

今後、写真や動画の撮影方法などを公開する予定ですので、是非ともご覧ください。

視聴者の方々にとって有益な情報を配信できるよう努めて参りますので
よければチャンネル登録お願いいたします。

DEKINのホームページで【エクシーやなぎだのIT活用】が紹介されました。
https://www.hsgi-shop.jp/page/157

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